202403 ときどき週報

20240324

朝一で『ハイキュー!!』4戦目をキメてきた!毎回グッとくるシーンが増えたり解像度が上がってきている。パンフも無事!

新しくデビューした人たちのことを追い始め、好きな人が増えることは自分の世界が広がることでもありますね、と豊かでふくふくした気持ちでいる。でもときどき顔を見せる異性愛規範やらジェンダー規範にがっかりしたりシラけてしまうことも多い。何かしらの気づきがあったり、あるいは適切な立場の人が必要な発言をしてくれるといいなとは思う。炎上するからとかそういう理由ではなく、他者を不用意に軽んじたり傷つけたりするのはかれらにとっても望ましくないはずだから。

好きな方のお店で春のおいしいものをいただいた。どんな分野であれ、丁寧にものづくりをしている人に会うといつも尊敬の念でいっぱいになる。歳は全然違うけど、いつも誠実に応対してくださるのもありがたいし、快く思ってくれているのも嬉しい。

本日の曲。

open.spotify.com

ずいぶんと久しぶりに聴いたスキズ。日本語ver.の歌詞もよい。

 

20240325

月初めに行った韓国旅行で珍しく動画撮影をしたので(厳密には2日目から)、帰国して落ち着いてからちびちびと編集作業をしていた。今はもう非公開にしているけど、6年前の東京暮らしのときと4年前のquarantineに、自分の日常や一緒に暮らしていた3匹との記録を動画に撮ってそれをまとめてアップロードしていた。もちろん慣れたら多少時間はかからなくなるだろうけれど、それにしても1本の動画をつくるにはとても時間も労力もかかる。自分でやってみてわかることはほんとうに多い。とはいえ、たまにやる分にはおもしろい作業でもある。動画然り、日記然り、なにかしらの形で日々の生活に創作が入るとすこしだけその日が豊かになる。昔のようにカジュアルな創作をもっと生活に組み込みたいな。

今回はそのときの気分で唐突に動画を撮り始めたもんだから三脚等の機材は一切持って行っておらず手ブレが多いけど、まあこれも一興でしょう。youtubeの大海にすべてをオープンにする勇気も気力もないのでリンクを知っている人のみの公開だけど、よかったら。

youtu.be

滞在初日が誕生日だったこともあって、日記も書いた。

theworldofsilence.hatenablog.com

帰省するつもりはなかったが、諸条件が揃ったためいったん実家に戻ることに。ひとまず平和に過ごせていることに安堵しつつ、平和であってもビクッとしてしまう瞬間や距離感のときがある。安全であるということは、安全だなとそもそも思わない状態のことなのかもしれない。そしてそれは安全でないという感覚が生まれたことのない場所や空間でないと難しいような気がする。人生はやり直しがきくことももちろんたくさんあるけれど、やり直しが一切きかないことだってたくさんある。謝罪とか、赦しとか、そういう次元のことではないことだってあるのだ、残念ながら。でも昨日母に「〇〇(わたし)がいてくれてよかったなと本当に思うし、色々大変だろうけど学生でこうやって帰ってきてくれるのもありがたいなって」としみじみ言われ、ありがたいしうれしいけど、帰れない/帰らないことを後ろめたく思うし、それくらいしか助けにならないことも申し訳なく思う。白黒つかない感情ばかり抱いてしまう。

本日の曲。

youtu.be

好きすぎるviviのよすぎる弾き語りカバー。

 

20240326

いまもぽつぽつとzineを購入してくださるかたがいてうれしい。とにかく売るぞー!というつもりでつくってはいないけど、然るべき人に届いて読んでもらえたらうれしい(初めて対面で収録したポッドキャストも更新したよ)。今日も午前中に車を出して包装材を買いに行き、注文していただいたzineを発送した。こちとらama◯◯nではないのだから翌日に発送しなければいけないということではないし、それが難しい日も往々にしてあるのだけど、やらないとと思っていることが常にある状態に耐えられない。基本的に怠惰で何でも後回しにしがちだけど、人との信用関係のもとで成り立つ物事だけはいいかげんにしたくないと思っている。自分がこういうタイプだと、他人からも同じようにしてほしいと思ってしまうのだけど、信用関係がとりあえず成立しているからといってそれに基づく行動には差異があるのだから、小さなことでイラついたりしたくない。他人にはおおらかでありたいし大柄な態度をとりたくない。そういつも思っているけど、イラつきのバロメーターがあがってしまうことも多々あり、よくないなあと毎回反省している。

天気が悪くなると途端に体の調子が芳しくなくなってしまう。常に頭がぼーっとして、研究にもあまり手がつかない。本を読んでいても頭に入ってこないし、同じ姿勢でいつづけるのも辛くなってくる。研究を続けるためには、一に健康、二に健康、とにかく健康であることが大事だ。

この春はまた一層自分の研究はとても大事なテーマだと思えて、とてもいい調子(気持ちの面で)。論文も公開されたからかな、ちゃんと自分のテーマを大切にしたいと思っている。そろそろ業績一覧と研究報告書、研究計画書を提出しないといけないから、こういう気持ちでいることができてよかった。Dになってから余計に、院生は営業職だなと思うようになった。今年度も多くの場に出向いて自分の研究を発表しつつ、日々の手もなるべく止めないように一層精進したい。

昨日米津さんの新曲アー写が公開された。いい写真だー!4月1日にTVのある環境にまだいれば、朝ドラのオープニング聴きたいな。わたしは米津さんが書く詩(歌詞)がほんとうに好き。今回はどんな曲なんだろう。

今日電子で読んだ少女漫画で、「友達だからこその距離感」では不満で交際したいけどそうはなれないというシーンで「あたしは特別になれない?」というモノローグがあり、ほんとうにほんとうに、もうそういうのいいじゃんて気持ち。誰かの「特別」になること=「恋愛」関係になり交際するしかないの?そもそも「特別」って何。何がどう「特別」なの。どうして常に友だちの上位に「恋人」が置かれてしまうの。そもそもその序列は何。……という怒涛のツッコミ嵐。そういうのだって描いたっていいしそういう需要だってあるだろうけど、すべからくすべての人にとってそうですよね?という無言の前提で話を展開させていくの、もうやめようよ。わたしは漫画はわりとどんなジャンルでもたのしく読むし、自分が「恋愛」をしないからといって、「恋愛」を描く漫画は読まないとかたのしめないとかもない(共感しない言動も多いけれども)。むしろ、基本的には関係性オタクな側面が強いから、人と人の関係やそこに生まれる感情の機微が丁寧に描かれている作品が大好きだ。自分がその人といるとどういう感情になって、どういう関係になりたくて、どういう揺れ動きがあるのか。相手と一緒にいて、何をされるのがうれしくて、何をされると嫌なのか。その相互交渉で何が納得できて、どういう葛藤が生まれて、何は妥協できて何はできないのか。それでもなお一緒に生きることをどう選ぶのか、選ばないのか。こういう一つ一つを積み上げて、言葉や画の力で物語をつくりあげる作品がとても好き。だからこそそれらをすっ飛ばして、これは前提ですよね?と進めていく作品は好きにはなれない。not for meだなと思うし、同時に何度こう思えばいいのかなと毎回がっかりしてしまう。

夕飯作り担当の日。とても久しぶりに皮から手作りの餃子を2種類作った。一つは勘で混ぜ合わせたオーソドックスな餃子(舞茸、大葉、キャベツ、葉玉ねぎ、にんにく、蓮根、豚ひき肉)。もう一つは大好きな桉田餃子の餡を少しだけアレンジした餃子(豚ひき肉、きゅうり、生姜、乾燥小エビ)。思った以上においしくできて満足。桉田餃子の餡と皮のレシピは↓を参考に。

hanako.tokyo

本日の曲。

youtu.be

Ukiの存在とつくってくれるsafer placeがありがたし。以前の配信でPride monthに関する話題で出たStraight Prideは?という意見に対して一蹴していた。"Straight pride is every single day because you get to walk out there and feel safe. Being yourself, walking on the street, nothing will happen to you. Straight pride is, when you go on a date, go to a theatre, and you can kiss the person you love without feeling in danger. We get one month and they get their entire lives."(聞き取りミスあるかも)また、ground ruleとして"Please be mindful, and respectful. Any form of hate or discrimination to anyone is not permitted"と明言もしていて、safer space for everyoneな感じがしていて、とても好感を持っている。あらゆる人にとってより安全で居心地の良い場所をつくるためには、ルールも配慮も互いに必要。完全に安全な場所がなくとも、より安全にしていくことはできるはず。エンタメとして楽しむのはその次の段階だと思う。日本のお笑いが好きになれないのは、その大部分において傷つけたり卑下することで笑うことを良しとし、なおかつ傷つけない笑いというものへの冷笑的な姿勢があるからだ。むろん、そうではない芸人さんもいるとは思うけれど。エンタメがエンタメたるためにはには、その土台が重要なのではないだろうか、と思ったり。この話題で思い出したけど、大前粟生『おもろい以外いらんねん』はよい小説。

おもろい以外いらんねん

 

20240327

朝から友人とオンライン近況報告。大学を卒業して丸3年は経ったわけだけど、今も変わらず2-4ヶ月に1度程度はオンラインで近況報告をしたり、年に1度は直接会うこともできていて、ほんとうにありがたい。たぶんそれぞれに変わったなと思うところも変わらないなと思うところもあって、それでもなお他愛のないことばかりを喋り続けられる今の関係がわたしはとても好きだ。母に「意外と友だち多いよね」と言われ、ずっとそんなことないと思ってきたけど、よくよく考えてみたらたしかにそうかもしれない。大人になると友だちができないとよく聞くけど、わたしの場合は20代になってからのほうが友だちができたし、今も新しい出会いがあったりする。もちろん自分から動かないと人と出会える機会が増えることはないけど、友だちができないなんてことないからね、とわたしよりも年少の方たちに伝えたい。2時間半弱おしゃべりをし、午後の予定のために話を切り上げた。次のキャッチアップまで「お互い健康に、健やかに過ごそうね」と言って別れた数分後、階段から大胆に転げ落ち足と腕を負傷。まったくもって健やかでない。

久しぶりに穏やかな快晴ということもあり、🐶を連れて車で10分弱の浜辺へ。気持ちのいい気候だったからか、多種多様な犬たちが散歩に来ていてトータルで10匹くらいに会った。犬を連れていると話しかけられることも多いし、犬同士が挨拶をすることもあるが、うちの🐶は好奇心はあるくせに臆病だから相手からぐいぐい来られると後ろに隠れてしまう。

しばらく立ち話をした特大トイプードルの子がものすごく懐っこくて、手をベロベロに舐めまわされた。うちの🐶もあまりにも相手から近寄られるので、観念したようにじっとして匂いを嗅がせていた。

本日の曲たち。お散歩のおとも。

 

open.spotify.com

open.spotify.com

open.spotify.com

open.spotify.com

 

20230328

3月がもう終わろうとしているなんて信じられない。どんどん時間ばかりがすぎてしまう。昨日打った膝と腿がじわじわと痛んできている。回復しない身体。年々リアリティを増している。

そういえばこの春に姪が幼稚園に入園するらしい。会ったのは新生児のときも含めて3回くらいで、間違いなく相手はわたしを認知していないし覚えてもいないと思う。わたしはわたしで姪に健やかに成長していってほしいなとは思うけれど、特別に会いたいという気持ちもなく、何かの機会で会うことがあれば話かけてみようかと思うくらい(もう結構会話ができるようになってきたらしい)。もともと小さな人と接するのが得意ではないというのも影響しているし、血縁関係には大した意味がないと思っている質だからなのか、そもそも関係が何も構築されていないからなのかわからないけど、できる限り健やかに以上の感情がない。なんというか、とにかく小さい人の成長というのはとんでもない速さなんですねというのは実感している。

今日読み終わった本で、昨日の夜に読んでいたページの言葉がほんとうによくて、こういうことを書きたいんだと強く思った。生きることを、生きたことを、生きようとすることを肯定するための学問がしたい。李静和さんの言葉が頭の片隅でこだまする。

同期(だけど修了年度は異なる)が就職にともない引っ越したことにじわじわとさみしさを感じている。もう研究室ですれ違うことも、気楽に小一時間だけお茶をすることもできない。会おうと思えばぜんぜん会える距離だけど、やっぱりさみしい。

複数の意味で自分の琴線に触れる作品に出会った。Aroであることをオープンにし、恋愛でない男性同士の関係を「BL」というジャンルで描いてくれる作家さんがいることを知った。Aスペクトラムに親和性を感じるものの、わたし自身は、少なくとも現段階においてその名乗りを引き受けないし、名乗ることを選ばないし、名乗りによって簡単に理解されることも拒むけれど、あくまでもこれはわたし個人の感覚であって、名前は政治的なものであり時に強い力を持ちうるからこそ意図的に名乗りを選ぶ人も名前に大きく助けられる人もいることもわかっている*1。だからこそ「BL」というジャンルにおいて「アロマンティック」という名前を明確に用いて描く、そのような段階に来たんだなということに感慨深さはある。とはいえ、ace/aroを描いたという某映画はまったく好きになれなかったので、ああいうストーリー展開や人物描写にならないといいなと思っている*2。個人的には宗教の絡んだ家族の問題、そしてそこにある虐待(身体暴力だけにとどまらない広い意味での虐待)を描いてくれていることにも頼もしさを感じている(大好きなヤマシタトモコ作品の『さんかく窓の外側は夜』が胸に迫ってくる理由の一つにはそういうテーマだったからというのもあるかもしれない。というかこれもBLだったな)。なにはともあれ、発売がたのしみだ。

feelweb.jp

さんかく窓の外側は夜 1 (クロフネコミックス)

本日の曲。

youtu.be

たまたま見つけたけど、もう25周年……。わたしの幼稚園生の頃の将来の夢はおんぷちゃんになることでした。『ハイキュー!!』もそうだけど、作中の人たちが自分と同じように大人になってきたんだなと思える作品は胸がギュッとなる。ありがたすぎる新作映像でした。

 

20240329

朝からずっと暴風。雨はそんなでもないが、風がすごくて家が揺れ動いているかのように錯覚する。風といっしょにいろんなものが飛んできているようで、顔と腕が痒い。

平穏だった生活に翳りが見えてきた。安心して暮らせるということはほんとうに、ほんとうに当たり前ではない。外からはさも単純な解決法があるように言われるが、中にいるとまったくもって単純ではないということを痛感する。

複合機のスキャナー神。

われわれのプロジェクトの打ち合わせをした。ふたりで話をしているといろんな可能性を感じられて、それがとてもありがたく、心躍るような時間である。とりあえず新しく「あのさ、」用のInstagramのアカウントをつくった。ポッドキャストを中心に、さまざまな告知をするために使用する予定。一応結構前に作ってあったTwitterもまた動かそうという話になった。Stay tunedだよ💫

午後はとにかく眠かった。睡魔と闘いながら論文を読み、途中で研究成果報告書と業績一覧表の提出期限の時間を間違えていたことを思い出して大慌てで作成し、メールで送った。

本日の曲。

open.spotify.com

 

20240330

7時半を過ぎても🐈が枕元で爆睡していたので、一緒になって朝寝坊。🐈は頭を壁に強くくっつけるのが好きらしく、ヘッドボードに頭を押しつけていた。顔がしわくちゃ(かわいい)。

怒声が聞こえるのはよろしくない兆しだ。

なんか急に春すぎて嫌になる。年が変わるのも、年度が変わるのも、春が来るも全部嫌だ。否が応でも季節が変わりゆく。

「容れ物」と人の人生そのものを互換しようという発想や、ある場所を残すために人間を生み出し続けるという発想がほんとうに暴力的だし、もう懲り懲りだよ。血縁をベースにした「代々続く〜」「◯代目」とかもうほんっと〜に無理!次代を用意できなくてすみませんでしたって頭下げるの何?次代にさせるために育ててきたつもりなんですが……って。冷静に考えるとまるでフィクションかのように思えるけど、全部現実で、現実ほど馬鹿馬鹿しくてグロテスクなものもないなと思えてくる。ため息ばかりついちゃうなぁ。

 

最近よかった映画やドラマ、漫画、アニメ、小説等々ありますか、とみなさんに聞いてみようかと思って、以前一瞬だけブログに置いていたおたよりフォームを見たら、中村さんからいただいていたことに今気づいた(ほんとうにごめんなさい!ペンネームで名前出してたから書いていいのかなと判断したけれど、だめだったら即連絡ください!)。なんとか越冬していきましょうと言われていたのに、もう春です。ほんとうにすみません。数ヶ月遅れですが応答させてください。

----------------

いつもブログを楽しく拝読しております! ryoko さんの文章を読むと背筋がシャキッとするというか、「おれもやるぞ!」という気持ちになります。いつもありがとうございます。

わたしも中村さんの長期休暇のときの読書記録など読んでシャキッとさせてもらっていました!そうそう、ご卒業おめでとうございます!

ちょうど僕もオンラインは自分が期待している通りの場所をつくるのはむずかしいな~と感じていたところだったので、〈場〉についてのお話はとくに共感しました。discors のサーバーを立ち上げてみたもののうまく使いこなせずぐぬぬとなっており、(よくもわるくも)Twitter にみんないるという状況ではなくなってしまった今、自分がぐいぐい引っ張って〈場〉づくりに関わっていかないといけないな~とも感じています。

discordサーバー遊びに行かせてもらっています。sukoyaka timesをよく見ています。zineもそうだし、ポッドキャストもそうだし、わたしもいまだに場づくりを試行錯誤中です。また新しく考え始めているプロジェクトもあるので、いつになるかわからないけどできあがったら遊びにきてください。オンラインで読書会や研究会をするのは苦手だけど、オンラインだからこそできるやり方で、裾野の広いアカデミックな場もつくれたらいいなとは漠然と考えています。

あと、そういえば、いつも坂田焼菓子店のストーリー(?)にリアクションしてくださってありがとうございます! うれしいです。ryoko さんの好きな焼菓子はなんですか? ぼくは(最近は)パイです。

坂田焼菓子店よいですよね。最近は行けてないけど、わたしも好きなお店です。わたしもパイが好きで、チェリーパイ(だったかな)がお気に入り。パイという存在が好きです。あとは坂田焼菓子店じゃないけど、スコーンはオールタイムベストです。甘みが最小限で、ザクザクの水分とられる系が好きです。

----------------

そんなわけで、ただのメッセージでもおしゃべりでも、最近の好きなものでもハマっていることでも、あなたの言葉を送ってもらえたらうれしいです。ちなみにドラマはこれから『三体』を観ようか〜と思っております。ブログに載せてほしくない場合はその旨記しておいてもらえると助かります。

forms.gle

本日の曲。OMAMリードボーカルのNannaのソロ曲Godzillaのパフォーマンスビデオ。いつか絶対にアイスランドに行く!

youtu.be

youtu.be

Ed Sheeranのアルバム『÷』はNZに行ったときにずっと聴いていた記憶があって、NZの風景と共に曲を覚えている。

*1:事実、セクシュアリティではない属性において、近年ある名前に助けられているが、ここには書かない。

*2:ただ一つの側面であるだけにすぎないのに、「恋愛」のことになると途端に未熟であるとか、大丈夫だよとか、まだわからないだけとか言われて、何かが欠けているかのように扱われたり、不必要なアドバイスや哀れみの目で見られたりする。そうやって日々少しずつ自分の人生や感情、いまある関係性を蔑まされたり、無価値なものとして言われたり、劣った存在として扱われることに憤って、悔しく思って何が悪い。最近になってようやくこうやって怒りを感じれるようになった気がする。同じような人がいればそれでいいなんて、ぜんぜん思えない。そんな納得のさせ方はあまりにもひどいと思った。

最後の日記と最初の日記

202403040305

今の年齢を公言できるのも今日で最後か、と思いつつ、そこまで深い思いはない。明日からは1年ぶりの韓国なので、今回は早め早めにと少しずつ荷造りをしている。1年ぶりだというのに語学勉強を怠ってしまったのでたいして話せないことは変わらない。現地で会う人やお店の人ともっと話せたら楽しさは倍増するだろうに。

長いこと治ってはぶり返してを繰り返している肌荒れがまたここ数日で下降気味で、症状が出ているのが顔なのもあって気にしてしまう。昼前に皮膚科へ。ステロイドを避けていたけど、弱めのステロイドを処方してもらった。早く改善されるといいけど、軽度のスギヒノキのアレルギーあるからイタチごっこになるような気もする。

四条河原町のあたりをぶらぶらしながら、軽食をとり、必要なものを購入。最近はまた観光客が増えてきている印象で、歩くのがしんどくなる。帰るその足でいつもの整骨院へ。ここ最近は頻繁に行っていたのもあって、「この前よりは柔らかくなってますよ!」と言われたが、たぶんまたすぐ戻っちゃう。万年肩こり腰痛。行き始めた頃はかなり手加減をして押してくれてたけど、最近は強めになってきていて、施術中ずっと歯を食いしばっている。でも痛みに耐えた後はちゃんと軽くなるから、耐えるべきなんだよね、わかってるのよ。絶好調な身体までは高望みしないから、そこそこ元気な調子でいられるようにという次の一年の抱負。

帰宅後に冷蔵庫整理の料理をして、ささっと食べて荷造りの続きを。急に思い出して、急いで旅行保険に入った。たいていは何事もなく終わるから無駄な出費になるけれど、この間北海道で盛大にこけてMRIやらCTやらを撮った身としては、安心材料はひとつでも確保しておきたいところ。

夜には母からプレゼントが届いた。月初めにも本が届いたけれど、二つ目のプレゼントとして花瓶と花。花はわたしが帰国してから届くように手配してくれたみたい。例年この時期には帰省していることが多く、二人でおいしいものを食べに行ったりしている。でも今年は帰らないことにしたから、たぶんこうやって贈り物を送ってもらったのは初めてだと思う。たくさんの贈り物と言葉をもらっても、それが負担とはならないような関係を築けていることが非常にありがたい。なんとも扱いにくい子供だったろうけど、母がわたしと適度に距離を保ちつつ、生き方を尊重してくれたから今の関係性があるのだと思う。

明日は4時半起きだから早めに寝ようと思って9時半にはベッドに入ったけど、全然眠れなくて、結局2時間近くごろごろしてただけだった。起きなきゃ!という意識がたぶん強過ぎて交感神経優位のままで、一度眠りに就いても2時間おきに目が覚めて、寝た気がしないまま出発。

5時台に地下鉄に乗ったの初めてだったけど、意外と人がいてびっくりした。国内線だけど、一度だけ飛行機を乗り逃したことがあって、もうそれ以来は保安検査を終えるまではずっとヒヤヒヤするようになった。身体はまだ温まらず固さを感じるけれど、頭だけは妙に冴えている。

空港で必要な手続きを全て終え、無事に離陸。飛行機の中ではiPadにダウンロードしてきた『そばかす』を6割くらい観た。意外とあっという間に着陸体制に入ってしまって全部観れなかった。仁川に着いたはいいものの、入国審査が大行列で、荷物の受け取りを終えるまでに結局1時間半くらいかかってしまった。大きなロス。昼ごはん→ホテルに荷物預け→수원へ向かう。

수원に住んでいる友人が、結構日程が迫ってから連絡したにも関わらず、서울に滞在する両日夜に会ってくれることになり、しかも수원で地酒づくりをしている方にも紹介してくれた。滞在時間が限られていたのが残念だったけど、今まで서울と부산にしか行ったことがなかったから、近場ながら新しい地域に行けたことがうれしかった。

紹介してくれた代表さんのおごりで食事と、自ら作っている막걸리を。もともと一時はがっつり菜食していたり、胃腸が弱めというのもあって肉の塊や脂っこいものは得意でない。どうしても日本でメジャーになる韓国料理はがっつり肉!って感じか、胃もたれしそうなものが多くてあまり好みでない。でも今回いただいた料理はどれもこれも本当に美味しくて、自社製造の막걸리も微炭酸で飲みやすかった(ソーダ割りは無限に飲めるほどおいしい)。わたしのなかで미나리最強説が有力になっています。

f:id:theworldofsilence:20240306182814j:image
f:id:theworldofsilence:20240306182811j:image
f:id:theworldofsilence:20240306182807j:image

街の至るところに残る日帝の植民地支配と朝鮮戦争の痕跡。そしてそれは今もなお失われたものとして、あるいは別の形として、さらには食文化として残っている。一人で来ても分からなかったことを地元の人に教えてもらえるなんて、本当に贅沢。

f:id:theworldofsilence:20240306183348j:image

不思議な出会いと古き良き音楽に囲まれた店にも、ロケ地になった우용우のお父さんのお店にも連れて行ってもらった。

f:id:theworldofsilence:20240306183538j:image
f:id:theworldofsilence:20240306183535j:image
f:id:theworldofsilence:20240306183541j:image

ホテルに着いたのは日付を回っていたし、就寝時間も2時近くなってへとへとだったけれど、本当にすばらしい一日になった。

 

何歳になっても新しい人と出会って、新しい関係を築くことはできるし、その度に新しい自分を知っていくことだってできる。この一年は自分の身の回りのことにたくさん振り回されて、選べなかった重荷を嘆き、あまりにも苦しくて泣きながら京都の街を歩いて帰ったことが何度もあった。少しでも自分が何に振り回されているのかをちゃんと理解したくて敬遠していた勉強も始めた。勉強したってすぐに何かが変わるわけではないけど、わたしはいつだって逃げ出すことができるしやめることもできるし、始めることだってできる。あらゆるしがらみを一気に手放すことはできないけれど、それでも逃げるための選択肢を自分のために残しておきたいと思えるようになったのは少しだけ成長したところだ。

f:id:theworldofsilence:20240306183943j:image

この一日で朝から晩まで、とても親しい人たちからメッセージをもらえて、好きな人と新しい人たちとも一緒に時間を共有できたのはなんとも幸福なことだった。唐突に決めた今回の旅だったけれど、自分のすぐ傍にたくさんの好きな人たちの存在を感じることができた、嬉しい一年の始まりだった。一人の人間として産み落とされた以上、あらゆる関係性を選べたわけではなかったけど、選んで選ばれて大切に想うことのできる関係性もあるのだという確かな感触があった。ある場所に行って、何かを食べて、急に香った匂いで、大好きな誰かの顔がすぐに思い浮かぶ。 相変わらず生きていくことにあまり積極的ではないけれど、今はまだもう少しだけ大丈夫って思える。

ZINEをつくりました

10年来の友人とZINEをつくりました。「あのさ、」という名前で不定期に(不定期になりすぎてしまった)ポッドキャストを一緒にやっている友人です。

ずっと前から一緒にzineをつくろうという話はしていたけど、ようやく手を動かし始めたのは2023年8月のこと。それからさらに半年近く経って、ようやく形になった。

ほんとうはもっと色々詰め込む予定だったけれど、複数の制約や自分たちもモチベーションのためにもいったんここで形に落とし込むことに決めた。はじめてのzineはひたすらに自分たちを掘り下げる内容になったと思う。

わたしたちはインターネットという広野で思春期ど真ん中に出会った。住む場所も選んだ道も異なるわたしたちだけど、不思議と10年以上も変わらず友人でありつづけている。これはほんとうに奇跡のようなことで、とりわけ10代にあまりいい思い出がなく、ある時期の過去と断絶するような形で人間関係を形成してきたわたしにとっては、とっても稀有なことだ。同じように歳を重ねながら、変わったところも変わらないところもお互いにあって、その両方を互いにリスペクトしあえている。ずっと定期的に連絡をとりあいながら、物理的な距離に反して疎遠になることもなく、こうやって今も手をとりあえる関係にあることが、なんと幸せなことかと思う。

そんなわたしたちにとって、このzineは一つの節目でもありつつ、新たな自分たちを知る機会だったようにも思う。自分自身が日々変わりゆく存在であるのと同時に、相手も可変的な存在であって、その意味で完全に相手を知るということは不可能。だからこそ、いつだって話すことがたのしい。相手が変わっていくその瞬間に立ち会い、それを見つめながらまた自分自身も変わっていく。そういう相互作用が人間関係にはあって、幸運なことに、わたしたちはその度にその変化を祝福したり励ましたり応援することができてきた。今回の交換日記やインタビューもそういうものの一つだった、と完成した今思う。また、相手が変化しうる存在であるのと同じく、相手に応答するために自分自身の言葉があり、その言葉、つまり<他者>を通した自らの言葉によってまた新たな自己を発見することができる。そういうプロセスの痕跡がこのzineにはちりばめられていると、わたしは思っている。

今日はさっそく注文してくれた方に発送したけれど、完成した高揚感はまだあれど、発送の瞬間からは不安も強くなった。はじめてゼロからのモノづくりをして、完成したモノに対しても自分たちでその価値を決めて販売した。それが実はとても怖いことだと、はじめて知った。いままで自分の名前で書いてきたもの、たとえば論文に対して、貨幣による価値を決めたことなんか当然ながらなかったし、そういう等価交換の原理で何かをしたことがなかった。自分たちで自分たちのつくりだしたものの価値を決めて、その価値と原則的には等価であることを前提に、交換をする。でも、それはわたしたちが決めた等価の基準だ。だから、その基準が崩れたら、と考えてしまう。自分でつくって自分で売るということは、その怖さをも引き受けるということなんだなと気づいた。

これはなかなか手強い感覚かもしれない。すこし余談だけど、今年中にとある文章を書いてまたzineの形にしようかなと思っていたけど、この怖さを一人きりで引き受けるのかと思うと、すこし怯んでしまう。このことはもうすこしゆっくりと時間をかけて考えたい。

 

買ってくれた人にとって、何か拠り所となる場所になるといいなと思う。今後は二号、三号と号を重ねていくつもり。もしよかったら、ウェブサイトをのぞいていってね。

anosaa.base.shop

暮明

2024年。地震と事故でなんとも心痛む年始となってしまった。どうかこれ以上被害が拡大しませんように。いまも地震に怯えたり日常を失ってしまった人に、なるべく早く平穏がやってきますように。そしていまこの瞬間も、刻々と命を奪われる戦争状態が一刻も早く終わるように。自分の非力感を感じつつも、今年も自分は自分のできることを粛々とやっていこう。

自分自身の身辺が落ち着かないこともあり、気づけばいつのまにか年が変わっていた。なかなか状況は好転しそうもなく、どうなるんだろうかという不安もありつつ、同時に自分は自分の人生を生きなければならないと言い聞かせている。今年はめずらしく年間の目標を立て、そのなかに「自分のトラウマと向き合う」「カウンセリングを受けてみる」という項目を入れた。後者は金銭的負担があることもあり、どの程度できるかは不明だけど、まずはすぐにできることからと思い、いくつかの関連書籍を図書館で予約した。今年はそうやって学んだり向き合ったりしながら、文章として整理ができたらと思っている。とにかく生きのびること!

覚えている範囲の2023年。

1月

先輩の博論口頭試問を聞いた。

修論を書き終え、提出。

わたしにとって最後の祖母が亡くなった。

2月

大切な友人3人の誕生日。

バイトの面接。

修論の口頭試問。

学部でお世話になったK先生とH先生とzoomでおしゃべり。後、H先生と東京で再会。

3月

約4年ぶり韓国へ。Sちゃんと数年ぶりの再会。ソウルで再びH先生。会ってみたかった研究者の方にも会ってたくさんお話しした。

韓国滞在中に急遽フェローシップの面接。ドミトリーのベッドの上で面接した。

Iちゃんと秋田旅行。飛行機乗り遅れてごめんなさい。

ついに20代後半。

バイト、覚えることたくさん。

4月

オフィスアワーで学振の相談。

はじめて文学研究の授業を受ける。みんな、すごい。

健康診断。

バイト、最初に言ってた契約と微妙にずれてて、若干の不信感。

伊藤野枝、おもしろい人。

学振の申請書、苦痛だ。

5月

学振提出。

米津さんのライブ。いつもたのしい。心に残る言葉をいつもくれる。

テーブルと椅子をメルカリで売った。

フェローの定期面談。結果を出さないとと焦る。

無理やり締め切りに間に合わせるようにして1本提出。

6月

大切なお店が再開した。しかも近所だった。とてもうれしい。通っちゃう!

ゼミで報告。

Yさんが京都に来て、会えた。年末ぶり。

7月

比叡山に登る。大汗。

某イベントに行って、トークを聞いたが、フェミニズムが「男」に占有されてしまったような感想を抱き、イベント後にAちゃんと議論。ほんとうにあの人選しかなかったのか。シスヘテロ男性だけに語らせるという構図がほんとうに「今」必要だったのか。わたしたちにとってフェミニズムは学ぶことを選んだというよりも、学ばずには生きれなかった。

ヴォの1周年ライブ。自分がこの界隈に足を踏み入れるなんて思わなかったな。◆☕️の歌がすばらしかったし、みんなのわちゃわちゃ好きだった。ありがとう。

ハイキュー!!』の大人買い

Sさんと比良山地⛰️

Kちゃんが京都に来て、会うことになったのでカフェ活。

◯会で報告。

8月

むーちゃんと交換日記。zine製作に勤しむ。

絵津鼓先生のイベント。

沖縄で調査と資料収集。

研究との両立が難しい職場なため1月で退職する旨伝える。

『違国日記』完結記念トークイベント。今回はヤマシタさんが画面に登場!かっこいい人だった。

9月

オフィスアワーで最後の指導を受け論文提出。

Sさんと軽井沢。

帰省。今回は平和だった。

10月

母、京都に。

査読が通った。オフィスアワーで最後の修正。

フェロー関係の謎授業がはじまる。

11月

定期面談。

ハイキュー!!』の読書会を先輩とはじめる。好きなものを語り合うのはいつだってたのしい。

初めての学会で沖縄へ。人のつながりができて、学会参加の意義を見つける。

久しぶりの北海道へ行き、Tちゃんと再会。でも着いて早々尾てい骨を負傷し、初日は病院ばっかりだった。申し訳ない。

12月

新しい整骨院へ行って、体をメンテナンスすることにした。

先月の学会で知り合った人のお誘いで近接領域の院生と一気に知り合えた。ありがたい。

謎授業の最後のプレゼン。授業は終始謎だったが、先生の吹っ切れ具合と普段話せない人と話せたのはよかった。

初めて病院で健康診断。

怪我で先月は会えなかったSさんと食事。安心&信頼できる人が近くにいてくれるの感謝。黒柴のツンツン具合に2人でケラケラ笑った。

状況が壊滅的。

年末にYさんと再会。遠くにいるのになんだかんだで会えているの最高。友だちのおかげで今年も生きのびました。

お互いの仕事と研究が落ち着いたタイミングでzineづくり再開。来月完成予定!

2023年に読んでよかった本と漫画はInstagramにまとめた。今年こそ、年間通してちゃんと記録を取りたい。

www.instagram.com

www.instagram.com

今月はゼミの報告も外部での発表もあるし、『進撃の巨人』のイベント(当たったー!)もある。来月には『ハイキュー!!』の劇場版も(欲を言えば、アニメにしてほしかったけど)。たのしいことを思い浮かべて、また日々やるべきことを淡々と進める。研究も、今年は発表も積極的にしていきたいし、論文も書く。ちゃんと、がんばる。