2021/5/18

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いつ押し寄せるかわからない不安とおそれに苛まされている、最近ずっと。今何かをしたところでこの不安感が払拭されるわけではないし、絶対的な安心を手に入れることはできないとはわかっているんだけどね。いつまで生きているかだなんてわからないのに、いつくるかもわからない「いつか」を思って不安を抱く。

 

ずっと避けて通ってきたはずの社会的に想定されている枠組みをいつのまにか自分も内在化させてしまっていたことに気づいたとき、驚愕した。新しいことを始めるのに何歳になっても遅いことはないし、一度や二度大きな失敗をしたからといってすべてが終わりになるだなんてこともないはず。(あまりにも大きくて回復の見込みがなくても、漸進していればほんの少しくらいはマシな状況になるかもしれない)こういうことは頭ではわかっているけど、やっぱり失敗したらもう立ち上がれないんじゃないかとか、自分なんて…ってすぐ自暴自棄になってしまう。失敗しても終わりではない、と思いつつも、少なくとも「失敗したら終わりだ」と思わせるには十分なほどに社会の圧は強い。
そして、その圧を自分の中にも持ってしまっているばっかりに、自分で自分の首を締め続けている。そのことにもきちんと気づいている。

 

数日前、ひとつの失敗から、おそらくこの数ヶ月で一番と言えるほどに落ち続けた。じっとしていると次から次へと後悔と自分への嫌悪感が体のなかに充満していって、指先の隅々までが腐敗していくようだった。これまた久しぶりに自分の中で危険信号が鳴った。こういうときは物理的に体を動かすに限る。

御所周辺をひたすら歩いた。歩いても歩いても同じような景色ばかりが続いて、じわじわと汗ばんでいった。脇と背中を伝う汗がとにかく気持ち悪くて、でもそう感じる自分に少し安堵した。どうにもならないことばかりでしんどいな、と起床時から就寝時までずっと思ってるけど、先のことばかりに勝手に不安を抱くよりも今やろうと決めたことを着実にこなすことに集中したい。存外、今に集中していることが不安を軽減することにつながるのかもしれない。