2021/6/5

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当たり前ではあるのかもしれないけれど、毎日毎日知らない人々の営みの歴史や自分の思考の浅はかさに逐一落ち込んで、こんなんじゃ何も議論なんてできないよって思ってる。でも、どんなに自分の不勤勉さを罵ったところで何も得られるものなんてないんだ。こんなときいつも思い出すのは恩師の言葉だ。

 

ただ淡々と、兀々と、学ぶということ。


あらゆることを一瞬で了解することも、論理立てて思考することもできやしない。どれも泥臭く、また面倒なことではあるけれど、それしか方法はないのだと思う。「効率化」やら「必勝法」やら、そういうものは相も変わらず巷に溢れかえっているけれど、あまり意味のない、というか、そういうものに囚われすぎると見失うものや得られないものが数多く存在するように思う。とはいえ、今もこれはpcのキーボードを叩いて入力しているし、日々のスケジュール管理や文献整理もデジタルに頼っている。ただやっぱり替えの利かないもの、というのはたしかに存在するのだ。どんなに便利だろうと、少なくとも私は自分の手で書いた文章やメモの方が記憶に残っているし、文章を読むのもやっぱり紙の方が読みやすい。

 


この間、オンラインミーティングやらオンライン授業やら、はたまたオンライン飲み会やらが流行ったけれど、あれは替えが利くようで利かない。実際にあった方が話は弾むし、そこにある温度感も天と地ほどの差がある。非効率的でアナログな道まっしぐらだけど、それはそれでいいと思っている。あまり自分を追い詰めずに、着実に少しずつでも多くのことを学ぶ日々にしていきたい。健やかに、軽やかに、しかしどっしりと、ゆっくりと。