2021/6/25

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最近はとても嬉しいニュースがいくつかあった。何よりも嬉しかったのは、先週頃に採用が決定した奨学金が実は特別奨学金という形で採用されていたということが判明したことだ。ちなみに私が申請した奨学金は通っている大学院独自のもので、要件を満たして採用されれば授業料の半額程度の金額がいただけるものだ(とはいえ、私大の大学院かつ初年度なので、それをもらえたとしても全納付金の1/3いけばいいほう、というくらいだと思う。人によって多少の金額の多寡はある)。日本学生支援機構奨学金(という名の借金よね)も借りようと書類は準備していたのだけど、最終的には出さないことになった。

以前に書いたように、親、特に父親との関係には大きな亀裂があるのだけど、基本的に学問に対するサポートはありがたいことに惜しみなくいただけているから、その点に関してだけは本当に感謝している。が、いつまでもそれに甘えることへの負い目と自由を制限される感覚は付き纏っていた。学問の自由が親の金銭の上に成り立っていることを考えると、それは本当に自由とは言えないと思った。自分で何年間か働いてから入り直すのも全然ありだと思うけど、ありえんくらいの学費の高さと新卒の給料の安さを考えると、何年かかるかわからなかった。特にわたしのやっている学問分野は、世間的に見た「実学」やキャリアアップのための学問とはかけ離れていることもあるし、自分が今思い描いている将来設計からすると、一旦働いてからアカデミアに戻ろうとするのはなかなか難しい選択だった(何より“今”勉強したいのだから)。とはいえ、働くしか道がないわけでもなく借金を背負う必要もなく進学できたのは本当に今の世の中的に言えば恵まれているのだと思う。

そんなわけで親に首を握られている感覚をどうにか薄めたい一心で奨学金に応募した。院生からは親の収入ではなく、個人の収入によって判断されるから本当にありがたい。親に払ってもらった額の一部でいいから返済したいという思いがあって、あまり額が少なくないといいなと思っていたのだけど、結果通知が来てびっくり。特別奨学金枠として採用されていた。

特別奨学金とは、各研究科・学年で1人だけ推薦・採用されるもので、かなりの金額の奨学金がいただける。わたしの場合、今年納めた金額の九割以上もカバーできる金額だった。わたしは外部受験で今の大学院に来たから、具体的に何で評価されたかはわからないけど(入試の内容?学部の成績?卒論?入試の時の自己アピール文?)学業、人物を総合的に評価した結果で選ばれたらしい。

理由はなんにせよ、とにかく嬉しいのひとこと。この奨学金は親に借りた金額への返済に充てるつもり。これで少なくとも今年は多少なりとも罪悪感を減らして学業に打ち込める。連続で推薦される可能性があるのかはわからないけど、来年も!という気持ちを糧に日々の学業と、秋に提出予定のジャーナル用の論文もがんばって書き切りたい。

 

とりあえず発表の嵐はいったん今週の頭で終わって、週の中盤から後半にかけては少し気持ちにゆとりをもって過ごせている(また再来週は発表が連チャンであるから、来週は準備期間だ)。読みかけの本を読み終え、1週間あいだを開けてしまった韓国語レッスンも受けた。いい感じ。こうして日記を書く余裕も出てきた。少しハードルが高めの学術書も今日から読み進めるつもりだ。再来週の発表もあるけど、一番負荷が重く準備もしっかり必要なのは来月のゼミの発表だ。これは本当にきちんと準備して臨みたい(Dのみなさんも参加してフィードバックをもらうから緊張する…お手柔らかにお願いしたい)。

 

ここ数日、数年前の写真を見返している。どれもこれも今となっては気軽にできないものばかりだ。人と会って話をするという、おそらく人間として根本的な活動が制限され、移動の自由も大きく制限されている。端的に言って、私権が制限されている状況だ。いったいそのことの重さを当の政府はどれだけ重く認識しているのか(いや、してない)。もちろん感染症そのものは日本政府が引き起こしたわけではない。でも、いったいどれだけ人々の命と生活を守ろうとしただろうか?感染が拡大しないようにどれだけの議論を重ねて防ぐ努力をしてきたと言えるのだろうか?人々の命そのものや築いてきたものを、本当に軽視していないと言えるだろうか?わたしの見立てでは、このすべての問いかけに対してノーだ。その証拠に、こんな状況下でオリンピックを強行開催しようとしている。これほどまでにワクチン接種さえ進んでいない状況で。こうした事実に怒り、憤り、腸が煮えくり返りそうだ。人々の文字通りの犠牲の上にあるオリンピックなんてくそくらえだ。平和の祭典だなんていうけれど、人々の屍の上でやるスポーツのいったいどこが平和なの?誰もが言うけれど、こんな時期にスポーツとスポーツ観戦ができるなら、多くの人に我慢を強いてきたあれやこれやも全てできたはずでしょう。いったい何をどうすれば命を守る政治に変えていけるんだろう。

 

最近ハマっていることがいくつかあるんだけど、そのなかでも自分としてはかなり珍しいものとしてゲーム実況がある。ほんの少し前まではホラーゲームの実況をよく見ていたんだけど(やるのは怖くてできないけど、実況者が笑わせてくれるから見る分にはおもしろい)、ここ数日はDetroit: Become humanに猛ハマりしている。テレビゲームに関しては、わたしはプレステ2で止まっている人間なので、最近のゲームはこんな複雑なストーリー展開とリアルさがあるのかととても驚いた。このゲームの設定は2030年代だけど、あと100年くらいしたらこんなリアルなアンドロイドも出てくるかも?って思ったり。実際にこのゲームをプレイしてみたいけど、プレステ4が高すぎるので無理。でも実況を見ているだけでもすごいたのしい。今はもうかなりラストに近いところを見ているんだけど、もう結末が気になって気になって、うっかり毎食事のお供にしてしまってるよ。他におもしろいゲーム・ゲーム実況あったら教えてください。