2021/10/17

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先月友人と一緒に行った新しいお店

夕方6時前にはもう薄暗くなってきて、世界がわずかに霞んで見えにくくなる。自転車を漕ぎながら、シャツの袖の隙間からひんやりとした風が入り込む。季節は刻々と移り変わり、もう今年も終盤にさしかかっているのだなぁなんて思いながら家に向かってひたすら足を動かす。まだ日中は動くと汗ばむことがあるけれど、朝晩は冷たい空気で覆われるような季節になってきた。これが京都の秋なんですねぇ。

 

新しい学期が始まってもうそろそろ4週間になる。……と、こうして文字にしてみるとびっくりしてしまう。あまりに1日1日の流れるスピードが速すぎて、自分だけ世界の動くスピードについていけてないような気持ちになる。その証拠に、いや証拠になるかは分からないけれど、精神的な疲れがあっという間に溜まって、おそらく他人からはわからないレベルでしょうけど感情の起伏が激しくなっている。その激しさは上下運動ではなく、限りなく底辺に近いところまでひたすらに下がり続けるタイプのものだ。なんてことないことに勝手に傷ついて、どうしてそういう無神経なことが次から次へと言えるんだろうとも思うけど、そんなことで簡単に日々の生活に支障が出てくる自分にも嫌気が差す。「そんなんじゃ社会でやっていけないよ」「社会は甘くないんだ」そんな呪いのような言葉が思い出され、反復している。研究でも少し行き詰まりを感じていて、アカデミアに居続けることはできないかもな…と痛切に感じて、自分はいったいどこへ行ったら生き延びれるんだろうとぼんやりと思っていた。こういうときは自分にかかっているいくつもの呪いの言葉が頭の中でずっと鳴り響いていて、右にも左にも動けない。

 

ここ数日で再読している『papa told me』。ほんとうにやさしい物語だなと思うけれど、知世と信吉親子の関係性がどうしても幻のように思えてしまうし、大人びている知世はかっこいいけど、もっと子供らしくいていいのだよと思ってしまうところもある。でも、それでもわたしにとって大事な作品だ。幻のような物語だからこそ、ある意味で現実味がないからこそ救われることもあるのだよ。ひたすらにやさしさに浸っていたい日もあるのだ。

 

 

10/13は大好きなジミンさんの誕生日だった。最近はめっきり彼らの活動を追う気力が足りなくって、🌳も購入できていないし、ライブもまだ購入していない(見れる気力があるかわからず)。大好きなんだけど、基本的にわたしは大きな音が響く環境が得意ではなく、ちゃんとエネルギーがある日じゃないと楽しめるものも楽しめない。気力回復日は基本的に誰とも会わず、交流せず、ひとりで家の中で本や漫画を読んで過ごしている。それでも、彼らが今日も存在してくれて、방탄소년단あるいはBTSの屋号を背負いながら音楽活動をしていてくれることには希望があるのだ。彼らが発する強い光が、どうしようもなくなったわたしに手を差し伸べてくれる瞬間が、たしかにあるのだ。だからわたしはあなたちのことをどんなときも好きですよ、と思う。

Twitterに書いたこのジミンさんへのメッセージは、もちろん彼に対して願っていることでもあるけれど、7人全員に願っていることでもある。今日もあなたたちがあなたたちであることに感謝している。